パーソナリティー障害の夫や妻・恋人を理解するために知っておきたいこと。

パーソナリティー障害の夫や妻・恋人を理解するために知っておきたいこと。
夫や妻からのDVやモラハラ、浮気、セックス依存症、ギャンブル依存症、買い物依存症などは、パーソナリティー障害が原因の場合があります。また、浮気やリストカット、夫や妻への監視なども、パーソナリティー障害と関係している場合があるんですね。


パーソナリティー障害とは?

パーソナリティー障害とは、一言で言えば、「性格の著しい偏りのために、自分自身だけだなく、周囲も苦しむ状態」で、生活に重大な支障が生じるほど程度が強いものを言います。
少しくらい、その傾向があっても、支障なく生活ができている限りは「パーソナリティー・スタイル」で、障害ではありません。(「パーソナリティー障害」/岡田尊司著)


パーソナリティー障害の種類

パーソナリティー障害の専門家として知られる、精神科医の岡田尊司先生によると、パーソナリティー障害の代表的なタイプには10タイプあるそうです。

  • 境界性パーソナリティー障害

  • 自己愛性パーソナリティー障害

  • 演技性パーソナリティー障害

  • 反社会性パーソナリティー障害

  • シゾイドパーソナリティー障害

  • 失調型パーソナリティー障害

  • 妄想性パーソナリティー障害

  • 回避性パーソナリティー障害

  • 依存性パーソナリティー障害

  • 強迫性パーソナリティー障害


次から各タイプのパーソナリティー障害の特徴を見ていきたいと思います。


Check境界性パーソナリティー障害の特徴
境界性パーソナリティー障害は男性より女性に多いといわれています。気分や感情の起伏が激しく、否定的にものごと捉える傾向があり、ささいなことで「自分なんて生きる価値がないんだ」などと思い込み、リストカットや自殺未遂などをすることがあります。

幼い頃に、親から育児放棄をされたり、親の愛情をたっぷり受けることができなかったり、親の養育態度が要因となっていることが多いといわれています。


Check自己愛性パーソナリティー障害の特徴
自己愛性パーソナリティー障害の特徴は、とにかく自信過剰です。何でも自分のことが最優先で、時には相手を傷つけても、相手に損をさせても自分の主張を貫きます。まるで自分中心に世界は回っているかのように振舞うのです。

他人に対して思いやりがなく、否定的なことを言われると激しく怒ります。幼少期に親に甘やかされて育ってきた人に多くみられます。


Check演技性パーソナリティー障害の特徴

  • 外面ばかりを気にして過剰に着飾り、中身がない。

  • 人に注目されることばかり考えている。

  • 馴れ馴れしい。など。


演技性パーソナリティー障害は、性的虐待などを受けた人や、外面ばかり気にして、子どもの内面を大切にしない親の養育態度が要因になっていることが多いと考えられています。


Check反社会性パーソナリティー障害の特徴

  • 他人が傷つくことに関心がない。

  • 危険な状況を好む。

  • ルールを守らない。

  • 急に怒り出す。

  • 平気で暴力を振るう。

  • 人を騙す。など。


反社会性パーソナリティー障害は、他人に対して冷酷で、争いを好みます。脳の機能的な問題と、親の養育態度が要因となっていることが多いです。


Checkシゾイドパーソナリティー障害の特徴

  • 対人関係を避け、孤独を好む。

  • 名誉や出世・お金に興味がない。

  • 性的な関心が乏しい。

  • 世間のことに興味がない。など。


シゾイドパーソナリティー障害は、遺伝的な要因がかなり関係していることがわかっていて、何らかの原因で遺伝子が変異したことで、人と接することで喜びを感じることができなくなっていると考えられています。

また、ネグレクト(育児放棄)が原因となる場合もあり、遺伝子の変異と親の養育態度が深く関係しているといえるでしょう。


Check失調型パーソナリティー障害の特徴

  • 世間の常識と無縁。

  • 常識を超えた感性や直感をもっている。

  • 変わった容姿や服装をしている。

  • 霊や超常現象・宇宙などに興味がある。

  • 被害妄想を抱きやすい。

  • 人付き合いが少ない。

  • 興味に偏りがある。


失調型パーソナリティー障害は、遺伝子的な要因が大きく影響していると考えられています。占い師や預言者、宗教家や芸術家として活躍している人もいます。


Check妄想性パーソナリティー障害の特徴

  • 親しい人も信じることができない。

  • 傷つきやすく、傷ついたことをずっと覚えている。

  • 夫や妻、恋人の浮気を疑い、尾行したり、下着や携帯をチェックしたりする。

  • 夫や妻、恋人の行動を監視する。

  • 警戒心が強い。

  • 妄想的な思い込みが激しい。

  • 他人の言動を否定的に捉える。など。


妄想性パーソナリティー障害は、遺伝的な要因もありますが、否定的に育てられた人に発症しやすいと考えられています。


Check回避性パーソナリティー障害の特徴

  • 責任やプレッシャーがかかる場面を回避する。

  • 好きな人に気持ちを打ち明けられない。

  • 昇進・結婚・子どもをもつことなど責任を負うことは、やらない。

  • 自分に自信がない。

  • 不安や緊張が強い。

  • チャレンジ精神がない。

  • セックスレスになりがち。など。


回避性パーソナリティー障害は、不安になりやすい遺伝子と、褒められて育てられなかったり、否定的な親の養育態度が原因と考えられています。


Check依存性パーソナリティー障害の特徴

  • 自分で自分のことを決められない。

  • 常に誰かに頼っている。

  • 人の顔色をうかがう。

  • 断ることが苦手。

  • 騙されやすい。

  • 1人でいると不安になる。

  • ダメ男に貢いだり献身的に世話をする。

  • 自分に自信がない。

  • 親しい人にあの人はやめた方がいいと言われても、聞き入れない。など。


依存性パーソナリティー障害の人は、恋人や配偶者から嫌われたり、捨てられたり、喜んでもらえないことに耐えられません。別れ話をするとリストカットや自殺未遂をする女性もいます。依存性パーソナリティー障害は、幼少期の親の養育態度が深く関係していると考えられ、いつも不安になりがちな人が多いといえるでしょう。


Check強迫性パーソナリティー障害の特徴

  • 責任感が異常に強い。

  • 曲がったことがきらい。

  • いい加減なことが許せない。

  • 努力家で仕事に熱中する。

  • 自分を犠牲にしてでも責任を果たそうとする。

  • 予定通りに進まないと怒る。

  • 物を捨てられない。など。


強迫性パーソナリティー障害も、遺伝的な要因が影響することもありますが、厳しくしつけられたりした、幼少期の親の養育態度が要因と考えられています。


まとめ

パーソナリティー障害は、遺伝的な要因と育った環境が要因で発症してしまう、精神的な障害です。私もたくさんのパーソナリティー障害の方とかかわってきましたが、育ってきた環境が大きく影響していると強く感じています。特に厳しく育てられたり、甘やかされて育てられたり、放っておかれたり、捨てられたり、親のかかわる時間や質に問題があることが多いです。

また、アルコール依存症や、ギャンブル依存症、セックス依存症などを併発していたり、浮気を繰り返す人も中にはいますし、自閉症などの発達障がいの人たちが、親や周りの大人に理解されずに育ち、パーソナリティー障害になってしまうケースも多々あります。

日々の養育態度はもちろんですが、特に、夫婦関係が悪くなったとき、離婚になってしまったときなど、急に子どもたちの心に良くない影響が予想される場合は、もっともっと子どもを見てあげて、そしてたっぷりの愛情を注いであげることが大切だと私は思いますね。

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