夫婦関係が悪くなって別居をするときに注意すること。

よくある夫婦別居の理由とは?
別居を考えるときの夫婦の状態は、- 夫婦関係が悪くなってしまい感情的な争いが多くなってきたとき。
- 度重なる夫婦喧嘩が原因で子どもに悪い影響を与えそうなとき。
- 相手からの暴力や暴言、無視、心無い言葉や態度などで精神的につらいとき。
- 自分が、または相手が浮気(不倫)をしたとき。
- 相手が生活費を入れてくれないとき。
- 相手がギャンブルなどにはまってしまい、多額の借金をしたとき。
- 同居している姑や家族とうまく付き合えないとき。
- 姑や家族から嫌がらせを受けたとき。
- とにかく相手のことが嫌になったのでとりあえず別居したいとき。
- 夫婦関係を修復するための冷却期間が必要と考えたとき。
- 相手が離婚に応じてくれないとき。
- 性格が合わないと感じたとき。
別居をするときは相手に合意してもらった方がいい?
感情にまかせて、「出ていきます!」というのは、意外に簡単かもしれません。でも、面と向かって相手に別居を切り出そうと思うと、どう言ったらいいか迷いますよね。できることなら、黙って出て行きたいと思うのが、人の本音だと思います。
ただ、後で言い争いになったり、探し回られて連れ戻されたり、生活費を渡してもらえなかったり、子どもを奪われたりすることがあると大変です。
暴力を振るったり、話にならない相手なら別ですが、別居後の問題をできるだけ最小限に抑えるためにも、別居をするときはなるべく合意してもらった方がいいといえるでしょう。
また、別居に合意してもらえても、生活費を渡してくれるか心配なときは、別居合意書などの文書をつくって残しておくことも大切です。
約束を守ってくれない可能性があるときは、公正証書をつくっておくといいでしょう。
お金があれば何とかなる。
実家に戻るにしろ、アパートを借りるにしろ、別居はとてもお金がかかります。子どもがいたらなおのことですし、予想していた以上にお金がかかります。
別居したことで経済的に苦しくなることは、何よりもキツイものです。
子どもに満足な食事も与えてあげられなかったり、生活のためにダブルワークやトリプルワークをしていたら、子どもがかわいそうですし、何より身体を壊してしまいますよね。
別居をするときは、真っ先にお金のことをしっかり準備しておきましょう。
住むところの確保と子どもの学校はどうする?
実家が近くにあり、実家の家族もOKなら問題ないのですが、近くに実家もなく、子どもが幼稚園や学校に通っているときは、別居に踏み切れない方が多いもの。思い切って遠くの実家へ行って子どもの学校を転校させる人もいますし、転校せずに実家から学校へ通学させている方もいます。
どの方法が子どもにとって一番いい方法か判断が難しい場合もありますが、どうしても転校させるしか方法がない場合は、子どもにきちんと説明をして転校の手続きを取るようにすることが、罪のない子どもへの、親としてできる心配りではないでしょうか。
子どもの心に配慮することを忘れずに。
急に家を出て引っ越すことになると、親が思っている以上に、子どもの心は不安でいっぱいになります。転校まですることになったら、なおさらのことです。
中には急に片方の親と離れたり、環境が変わったりすることが原因で分離不安といって心が不安感でいっぱいになり、
登校拒否や反抗的になったり、親に甘えるようになったり、
夜泣きがひどくなったり、おねしょをしたり、様々な症状を示す子どもがいます。
できるだけ不安を軽くしてあげるためにも、事前に子どもがわかるように説明をしてあげたり、引越し先に何度か連れて行って遊んだり、転校先の学校であそんだりすることが大切ではないでしょうか。
まとめ
別居はできることなら合意して決めることが一番です。でも、相手が威圧的だったり暴力を振るってきたり、話し合いに応じてくれないときは、黙って出て行くしかない場合もありますし、勝手に出て行ったからといって不利になることもありません(但し、勝手に黙って出て行くと旦那さんの怒りが激しくなるかもしれないため、感情的にもめたり、子どもの奪い合いになったり、離婚問題が長引く場合もあります)。
またお子さんを連れての別居は、親が思っている以上に子どもは不安に感じるものです。
子どもが不安に思う気持ちに配慮して、事前に引越し先に慣れさせる工夫をしたり、実家のおじいちゃん、おばあちゃんや家族とコミュニケーションをたくさんとる時間をつくってあげたり、子どもが喜ぶことをしてあげたり、子どもの視点に立って配慮してあげることも必要ですね。
別居は終わりではなく、離婚や夫婦関係をやり直すきっかけのスタートになります。
別居後にどうするか、どうしたいか、どういう風に子どもを育てて行きたいかなど、自分の気持ちや考えをしっかり整理しておくことが大切ですね。
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